教室を出たとたんスカートのポケットでケータイが震えた。 「…もしもし?」 『お母さんが…許してくれたよ』 お父さんからの電話だった。 お母さんが離婚してくれたのだろう。 『それで来週には引っ越そうと思うんだ』