「だろ?だったら彼氏持ちでも好きって言っちゃえよ」





「お前矛盾してないか」







恋人でもないんなら何かいう権利もない。




と言ったのはお前じゃねぇか!







奏は気にしない気にしない、と笑った。







「悩むくらいなら全部言えよって話」






俺はボールを投げた。




「サンキュ」






奏はそれをパシッと受け取った。





「ユーア?ウエルカム??でいいんだっけ」




「いいと思う」







よく分からない会話をしながら、



ちょっと気分がすっきりした気がした。









「ありがと…奏」





「いいってことよ」






おふざけなしでお礼を言うと、



奏は親指を立てて二カッと笑った。