「で?お前はユリちゃんのなんなの?」




「は?」





「恋人?…違うだろ」






俺は頷いた。






「友達以上、恋人未満かな」




「嘘つけっ」






奏は苦笑してボールを俺にぶつける。







「…痛い」




「お前ってさ、本当に痛いときとか小さく呟くよな」






奏が呆れながら言った。







確かに俺は



『いったあああ!!!』




なんてデカイ声で叫んだりしない。