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「別にそんなのユリちゃんの勝手じゃん」






同じバスケ部の奏は、



ボールをカゴから出しながら言った。








「お前が嫉妬する筋合いはあるかもだけど、ユリちゃんになんか言う筋合いも権利もないよ」





「だよな…っていうか何も言ってねぇけどな」







俺はボールを部員に渡しながら呟く。









「分かった、話聞いてやるよ!」





キャプテンの奏は部員に適当に指示を出しながら、




俺を隅っこの方に引っ張って行った。