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次の日。







俺が登校していると、




ユリと優斗が二人並んで、登校しているのが見えた。







微笑ましい風景。



違う。







ムカつく風景。



それも違う。








それは俺にとって、


うらやましい風景だった。





俺は間違っても気付かれないようにゆっくり歩いた。









「おはよ」






教室に入ると、



ユリがはにかみながら俺に挨拶をした。







「…はよ」





昨日の場面が目に焼き付いていてはなれない。