俺はさっさと帰ろうとする亜紀先輩をなんとか呼び止め、家を教えられ、いまに至るというわけだ。 というか、花先輩何してんだろ? もしかしたら寝てたりするのかなぁ。 熱あるって言ってたし…。 とりあえずメール? いや。 この場合、電話? ひとりであれこれ考えているときだった。 「あら?あなたもしかして…」 運良くなのか、悪くなのか、花先輩のお母さんが現れた。