「!」

 琥珀色の液体が入った小瓶を見下ろすと、どこから聞こえてくるかすれた声……戒はそれに眉をひそめる。

「聞かなかった事にしてあげてね。張り詰めた空気に癒しが欲しいものなんだよ。ハンターもクローンも」

 それは、女の喘ぎ声──どこかの部屋か通路かで必死に声を殺しているようだが時折、漏れてくる声は艶のあるなまめかしいものだ。

「節度を持ってくれとは言ってある。ある程度は許してるよ」

 しれっとディスプレイから目を外さずに真仁は言い放った。

「お前は?」

「ん?」