真仁たちと合流し、まだ機器の設置を続けている様子を眺めながら水を飲む。 「戒」 肩を守りながら笑顔で歩み寄る翼に、軽く手を挙げて応えた。 「どうだった?」 「とりあえずこちらの負傷者はゼロだ」 答えた戒に翼がすいと絆創膏(バンソウコウ)を差し出す。 「?」 怪訝な表情を浮かべていると、翼がちょいちょいと自分の右頬を指差した。 「!」 「負傷者1名だね」 発して戒の頬に絆創膏を貼り付けた。