こちらの数は前線に7人、後方支援に3人だが正直ギリギリの数だ。

 仲間にライフルやマシンガン、ハンドガンで弾幕を張ってもらい戒が狙撃をする形をとっている。

 向こうにはいくらでもストックがあるらしい、倒してもいつの間にか数が元に戻っている。

 こちらは1人も減らせないというのに、どうにも理不尽な感覚に戒は若干の怒りを憶えた。

 そんな戒の横を何かがかすめ、生後で大きな爆発音が響いた。

「……」

 煙の上がる場所を数秒ほど見つめ、半ば呆れて目を丸くした。