地下── 「真仁(まひと)」 「!」 包帯を巻き終わった翼が肩を押さえながら声をかける。 「水貴(みずき)がいたんだって?」 「うん」 2人は表情を曇らせる。 「彼が契約していた組織が戸塚側に付いた事は知っていたけど、まさか彼も戻ってきていたとは思わなかった」 足を組み、思案するように唸る真仁を見下ろす。