真仁も戸塚も、互いに設置したカメラを使用し戦闘を有利に進めようとしているが、ハンターの練度(れんど)の差は歴然だった。

 ハンターの数は圧倒的に戸塚側が勝(まさ)っている。

 それでも真仁が互角に戦い抜けるのは、ハンターたちのレベルの差だ。

 それに加えて真仁の指揮にも目を見張るものがあった──相手に予測する暇を与えず、常に動きをつけて翻弄(ほんろう)する。

 組織同士の付き合いの頃は、ただの若造だと舐めていた戸塚だが、今では目の上のこぶでしかない。