そしてすぐ、

「! まさか──!?」

 言葉の意味に気付いて少年を見やる。

「彼はクローンだよ。ボクの所有物なの」

 まだ牧場が運営されていた頃に、戸塚から送りつけられてきたクローンだ。

「ボクはゲイでも少年趣味でもないのにねぇ」

 小さく溜息を吐き出す。

 放っておけば政府に殺処分されてしまうため、真仁は仕方なく所有物申請をして自分の家に置いた。

「識別コードを見なければ、ボクたちと何ら変わらないよ」

 クローンには必ず、識別するチップが埋め込まれている。

 そして生殖能力を奪っているため、風俗店では重宝されていた。