「戒(カイ)!」
呼ばれて振り返ると、懐かしい顔がそこにあった。
「烈(レツ)か!?」
50代半ばの白髪交じりの男が、戒に小さく手を振る。
「田舎に帰ったはずでは……」
かつての仲間に苦笑いを浮かべる。
そんな戒に、老齢の男は年相応の笑みを浮かべ目を伏せた。
「真仁(まひと)君が、ハンターたちに声を掛けている事を知ってね。国内の内乱はテレビの報道で知っていたから」
この歳でも何かの役に立てる事があるだろうと、柔らかに発した。
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