ゴミが散乱している歩道を鬱陶しそうにしながらも、コートの男から紡がれる回答をじっと待つ。

 男の左横には、分厚いコンクリートで造られた灰色の塀が威圧的に聳(そび)えていた。

「答えろ!」

 応えない男に業を煮やしたのか、銃口をガチャリと突きつけた。

 その刹那──男の背後からいくつもの銃弾が放たれ、5人は悲痛な声をあげながら倒れ伏した。