それを合図に、さらに4人ほどが姿を現す。

 呼び止められた男を挟んで前に2人、後ろに3人──その手には各々、銃(ハンドガン)が握られていた。

 どの服装も薄汚れていて清潔とは言い難く、一様(いちよう)に殺気立っている。

 そうして呼び止められた男は、視線だけを動かした。

 その表情は、薄暗い街灯の下(もと)では窺(うかが)い知れない。

「おい」

 初めに呼び止めた男が、注目させるように発して続けた。

「きさま、擁護派か?」

「……」

 問われた言葉に目を眇(すが)めた。