「戒(カイ)!? 戒か」
聞き覚えのある声に振り返ると、大柄な40代半ばの男が笑みを浮かべてこちらに歩み寄ってきた。
「! 怜(レイ)」
「翼(つばさ)もいるのか!」
「久しぶりだね」
怜という男の周りに、2人に見覚えのある面々がずらりと並ぶ。
「真仁(まひと)に従ったのか」
戒が感心するように発すると、怜たちは小さく頷いた。
「確かに、俺たちは今までクローンを殺してきたが、他のやつらがそれをやっちゃいけねぇよ」
自分たちのしている事が良い事だとも、ましてや正義だとも思っていなかった。
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