放たれる散弾を転がって避けるが、徐々に間合いが詰まっていくのをどうする事も出来ずにいた。

 デザートイーグルを捨て、リボルバーに持ち替える。

 相手も散弾を使い切ったのか、乱暴にショットガンを捨てるとハンドガンを手にする。

 こちらは銃弾がかすっただけでも危険だというのに、相手の水貴は切れるようにかすめる銃弾を意に介す事もなく近づいてくる。

「化け物め──っ」

 リボルバーにカートリッジを再装填(さいそうてん)している暇は無い、使い切ったリボルバーを捨て別のリボルバーを取り出した。