<今から言う場所に来い>

「水貴……」

 戒は立ち上がり、遠方を見やった。

<行くのかい?>

「どうやら決着をつけたいらしい」

<無茶だけはしないようにね>

 真仁の心配げな声色に、戒は小さく笑んで駆け出した。