戒と真仁は無言で見合った。

「そろそろかな」

「そうだな」

「?」

 示し合わせたような2人の言葉に、男2人は怪訝な表情を浮かべた。

 その刹那、後ろ手にかけていたはずの手錠が音を立てて地面に落ち、戒は声も出せずに驚く男たちに口の端を吊り上げた。