「殺すの?」 ディスプレイを見つめていた翼が戸塚に問いかけた。 「いいや、捕まえて色々と尋問する」 勝利に口の端を吊り上げる戸塚を翼は見下ろす。 「じゃあ──」 そして、戸塚の耳元でささやいた。 「あんたが死ぬ方がいいね」 「!?」 驚いて振り向いた瞬間──可愛い笑顔の端に捉えられた銀色に輝く薄い金属が戸塚の首を走った。