戸塚は、モニタールームで今日の戦闘風景を見つめていた。

 真仁(まひと)側は平静を装うように銃撃戦を繰り広げているが、その戸惑いは微かに見て取れる。

 戒という強力な戦力を無くし、強敵の水貴を相手にしなくてはならないのだから。

 戸塚はニヤリと口角を上げ、通信機を手に取った。