しばらく水音が響き、2人が戻ってきた──戒の手錠は前でつながれている。

「……?」

 筒井は気になってさらに身を乗り出した。

 すると翼が乱暴に戒をベッドに突き飛ばすように転がし、自身もベッドに体を預ける。

「は、なるほどね」

 男は苦笑いを浮かべ、呆れたように顔を覆った。