ハンターたちは設置したカメラの位置を真仁(まひと)に示していき、それと映されている映像を照合してコンピュータに入力していく。

 地道な作業を繰り返し、真仁たちは少しずつ戦場と庭を広げていった。

 敵は敵で同じ事を行っている。

 牽制(けんせい)し合うという意味でも、互いのカメラは壊さずにいるらしい。

 破壊する行為は、相手に情報を伝える意味にもなるため自重しているとも言う。

「水貴(みずき)がいたんだって?」

 真仁は、入力しながら戒(カイ)に問いかける。