何も見たくないと
お前は両手で目を隠す。

いったい
何が起きている?
 
お前は
泣いている?

ここからではあまりにも
遠すぎて、聞きたい声が
聞こえない。

俺は一歩ずつ、ゆっくり
と近づいていく。

男達の間を抜けて、お前の元
へ、一歩、一歩・・・

今の俺が

お前にしてやれること

それは、この命をかけて
お前を守る事

愛する女を・・・

カイリ・・・

お前には悪いが、お前よりも
守りたいものが俺にはできた

この命、亡くしても
千景を守りたい。