「私は、何も・・・」

そう言った後、俺は着ていた
ジャケットを脱いで、彼女の
布団の上に掛けてあげた。

「ありがとう
 うちはもう大丈夫です
 
 もう二度とこんなこと
 せえへんから・・・

 それより、チカゲ・・・
 二代目さんに
 伝えてもらえますか?

 リュウゴはきっともう
 死んでる、思う

 もう、ええから
 危ない事、やめて

 そう、伝えてください・・・

 チカゲまでアイツに
 殺られること無い」

「詳しい事は分かりませんが
 彼がもう死んでいると諦め
 無い方がいい・・・
 うまくは言えませんが・・」

「そうやね・・・

 ありがとう」