俺は慌てて、教えてもらった
病院へと向かう。

受付・・・

「すみません、今日・・・
 救急車で血まみれで
 運ばれてきた女性は
 無事ですか?」

「ああ、彼女の
 知り合いの方?」

「はい」

「どうぞ、こちらですよ
 
 さっき目を覚まされて
 情緒不安定な状態なので
 
 誰か付き添いの方が
 居てくださればと思って
 いたところなんですよ」

ほっ・・・

千景が、無事でよかった。

通された病室のベッドに
横になる女性。

その姿に、俺は驚くしか
なかった。