その時、管理人だと言う男が
俺に近づいて来た。

「アンタさんも、西村さんに
 用かいな?
 ほんま困ったもんやで
 
 ぞろぞろと柄の悪い連中が
 出入りしとう思ったら
 今度は救急車まで呼んで
 これまた、えらい騒ぎ
 やったで」

「救急車・・・
 誰か、怪我したんですか?」

俺は、管理人に詰め寄る。 

「女の人が、血まみれで
 運ばれたよ
 
 確か、この近くの・・病院
 に運ばれたみたいやで

 知り合いか?」

女・・・まさか、千景?

違う?

でも、女は、お前しか
居ないはず・・・

「すみません
 ありがとう」