「遣るかよ・・・
 
 もう、懲り懲りだ
 
 大切なものを失うことも
 人の死を見ることも・・・ 
 
 頼む
 
 頼むから
 教えてくれないか?」

俺は、神前組を飛び出し
千景の元へ急ぐ。

彼等の怪我は気になるが
今は、大事にはできない

取り合えず、神前組の連中
を事務所に戻し、怪我人を
病院へ担ぎ込ませた方がいい

千景が事務所を出て、結構な
時間が過ぎている。

だが俺は、西村四柳の自宅へ
と車を走らせた。

聞いた住所へと辿り着き
俺は車を降り、アパートの
辺りをうろうろと彷徨く。

何かが起きてるような
様子は無い。