「くだらない話は寄せ
 
 早く答えろ」

その真剣な眼差しに、男は
つい答えてしまう。

「二代目は
 西村のとこに・・・

 そこに居らんかったら
 西村組に・・・

 詳しい事は分からへん」

「ニシムラ、西村組?」

「ああ、西村四柳
 知らんかぁ?
 
 奴を遣る為に
 二代目は・・・」

西村四柳・・・
聞いた事があるような

「西村四柳
 奴の居場所は?

 西村組は、どこだ?」

「アンタ
 何しに行く気や?
 
 まさか、さっきの奴等
 みたいに、戦争に便乗して
 神前を潰す気ちゃうやろな

 二代目を、オマエ・・・」