容易く、中へ入る事ができた
俺は足元に倒れている男達を
飛び越え、チカの姿を探した

どこにも、チカはいない。

俺は、ガラクタと貸した室内
を見つめ続けた。

何があった?

倒れている男の体が動いた事
に気づいた俺は、男に詰め寄り
理由を聞いた。

「おい、お前
 これは、いったい
 どういう事だ?
 
 何が起こっている?

 今すぐ、二代目に会いたい
 チカゲは今、どこにいる?」

「見いひん顔、お前
 組のもんちゃう・・・
 誰や?」

痛みに耐えながら、やっとの
事で息をする、その男に俺は
正直に話した。