「ああ、その言葉
 待ってたぜ」

「相手は、極道
 厄介な話だが、必ず
 チカゲをここへ連れて帰る」

「セキ
 これだけは言っておく
 
 ヘマすんなよ?」

「カイリ
 お前の、二の舞は
 ごめんだ」

悪戯に微笑み合う二人

「言ってろよ」

そして、俺は何も持たずに
朝一番に家を出てこうして
知らない街に佇む・・・

「カイリか?
 ああ、さっき着いた
 ・・・・・
 カイリ、お前に
 頼みがある
 
 もしもの時は、俺はムショ
 に逆戻り・・・

 その時はチカゲを頼む」