浬の背中から聞こえる
笑い声・・・

笑う声・・・

それは、俺の声

塁は、俺の胸倉を掴み
睨み付ける。

「何、笑ってる?
 何が、おかしい?

 セキ、頼むから
 カイリだけでなく
 この俺まで失望させるなよ」

俺は、塁の手を強く払い除けた

「カイリ・・・
 お前が行っても
 戻ってこねえよ」

「セキ・・・」

「俺でなきゃ
 チカゲは戻って来ない

 俺が行く」

その言葉に微笑む、塁

「カイリ、聞こえたか?」