「なあ、セキ
 お前が吹っ切ってやらなくて
 どうする?
 いつまで、神前の死霊に
 獲りつかれてる気だ

 もう、苦しむなよ
 お前は十分に苦しんだ
 
 これからは、奴の件は全て
 この俺が引き受ける
 
 お前は俺の為に引き金を
 引いただけのこと・・・」

「カイリ
 罪を背負うのは、この俺
 
 俺だけでいい・・・

 俺は、動けない」
 
どんな言葉も、今の俺には
届かない。 

「いいのか、セキ?」

「ああ
 それに、俺はもう
 チカを愛する自信が無い」

俺は、お前を愛するに
値しない男。

「そうか
 ならしかたねえな」

「カイリ、何言う?
 本当に、それでいいのかよ」