私の顔を見上げさせ至近距離で
見つめる一新は、うすら笑う

「女を捨てた、私は男や・・・

 男の私を抱く言うんやったら
 好きにしい」

「男?確かに俺の手を放れて
 組長やってた頃は、お前は
 男やった

 でも、今のお前は、女や」

私の少し伸びた髪に触れ
後ろへと追いやる、一新。

「誰に抱かれて、こんな
 綺麗なった?

 アイツか、セキガミゲン」

少しの同様も許されへん
一新に、弦との関係が
ばれる。

私は顔色ひとつ変えずに
言い放つ。

「ふん、あんな女々しい男に
 抱かれるくらいなら
 死んだ方がマシや・・・」