弦と別れる、そう決めたん
は、アンタやねんから。

どっちみち、こんな関係
長くは続かへん

しっかりせえ・・・

「どうして

 俺を殺らない」

「あっさり、アンタの命
 貰っても、私の気は
 すまへん・・・ 

 アンタのせいで私は
 この世にたった一人の
 肉親を亡くした
 
 帰ってもけえへん
 お兄ちゃんを、10歳の私は
 何日も何日も待った

 やっと、帰って来た
 お兄ちゃんは・・・
 
 屍やった」

『すぐ、戻ってきたる』