「そうや、私や・・・
 
 さすがに、アンタが今居る
 とこまでは分からんかった
 からな・・・
 
 泣いて可愛そうな女演じたら
 一発で教えてくれたわ
 
 敵やってことも知らんとな」

敵・・・

私の言葉に、真実を見た貴方は
とても悲しい表情を浮かべた。

愛する人

そんな切ない目、せんといて

私の胸に、ナイフが突き刺さる

深く、深く・・・

誰か、この静寂を破って
騒音を響かせて、お願い。

息苦しい・・・

貴方の低い声が、聞こえない程
に煩く、ノイズを響かせて