静寂に包まれた室内

バタン・・・

ドアが閉まる音が聞こえる。

「ただいま、チカ?」

見知らぬ、男物の靴。

私は、深呼吸をする。

「チカ、カイリかルイ
 来てるのか?」

「ゲン、話があるの」

祐の姿に、弦は戸惑いの
表情を浮かべた。

「お前、誰?」

見るからにヤクザ風の
その男・・・

弦は、何かを考えている。

弦・・・

貴方は、きっと祐の事
知ってる。

「お前・・・
 確かカンザキ組の・・・」