貴方は、唇に残した
私の指先をペロリと
舐めて銜えた。

上から覗き込む私の両頬に
貴方は両手を伸ばし触れる。

見つめあう・・・

獣の、その瞳で

私の全てを見て

「ゲン・・・」

貴方は私の頬に触れた手を
自分の方へと引き寄せ

私はその動きに合わせて
顔を近づけた。

貴方は、私に口づける。

熱く、激しい口づけ・・・

獣の、その体で

私を抱いて

止めないで

止らないで

刻み込んで

お前は

「おれのもの・・・」