玄関に揃えて置かれた
二人の靴。

食卓のテーブルの上には
食べ終えたまま置かれた
お皿が二つ。

お皿、スプーンには
べっとりとカレーの食べあと
がついている。

開かれた、ドア・・・

そう、ここは弦の部屋

床に散らばる

脱ぎ捨てられた洋服

黒いシーツの海に溺れ
口づけ合う二人。

弦の唇が、離れそう

いやっ、離れないで

私は、弦の、その唇に
唇を押し当て、貴方を
ベッドに埋もれさせる。

貴方の吐息を感じながら
貴方の首筋に唇を落とす。