別れてください・・・

「・・・・・・」

「ゲンには、ここにいる
 ハルカさんと一緒になって
 貰わなくちゃ・・・
 ゲンのお嫁さんは
 ハルちゃんでなきゃいけない
 
 それがいいの
 それが一番
 
 ハルちゃんなら、この私も
 気心が知れていて、ずっと
 仲良くできるもの

 それに、ハルちゃんは
 ゲンに惚れてる
 ゲンも、きっと貴女を
 好きになるわ」

「セキさん
 そんなことは、ありません
 ゲンさんは、彼女の事を・・
 
 私の想いが、届かない事は
 もう、分かっているんです
 もう、いいんです」

彼女、春華さんの瞳から零れる
綺麗な涙を見た、弦のお母さん
は、とても辛い表情を浮かべた