明日になればいなくなる、私

弦のお母さんに、弦の許し
もなく、勝手に彼女だと
話していいものか?

彼女だと伝えても、私は
明日、ここを出て行く。

戸惑う私に聞こえる声・・・

「チカさん
 お話したい事があります
 居間で話しましょう」

弦に、とても似ている目元

私を見つめる、冷たい目。

「セキさん、私帰ります」

彼女の手を掴む、弦のお母さん

「いいのよ
 あなたは一緒に居て
 ちょうだい」

居間に、三人・・・

息が詰まりそう。

弦のお母さんは、言う。

「ゲンとは、別れてください」