「それだけ何ですか!?」



メモ帳を片手に、私たちにまだ話すように言う。

私は「何が訊きたいんですか?」と、逆に問う。



「結婚とか、板橋勇士さんについてを訊きたいんですが」



「私たちは、仕事以外では、勇士さんと関わる気はありません。
…まぁ、彼が居なければ、子供を産む事はなかったですけど。
でも、私と勇士さんを切り離して貰えますか?私は今、3人での幸せを考えたいんです」



記者の人は、「翔さんの気持ちは、十分にわかりました」と言う。

けど、聖にも「お願いします」と頭を下げた。