「このゲームは、男性がクイズに答え、女性が滑り台に座って頂きます。不正解になったチームか、一番に正解したチームを除く4組の滑り台に、少しずつ傾斜を付けて行きます。女性が答えても構いません。不正解を避け、一番に正解するのが、勝利の鍵です!」



ルール説明を終え、私はまだ垂直の滑り台に座る。

落ちたら温水にドボン。

隣に座る帆波さんが「落ちたらメイクまで落ちるね」と言う。

私は膝を抱えて座り、聖の背中を見つめる。



「春風君は頭良さそうだから良いよね」



「Ryoさんだって」



帆波さんはRyoさんを信頼してないらしい。

大学出だと、プロフィールに書いてあったし、いざとなれば、帆波さんが答えれば良いんだし、私たちよりましだと思う。