「今日はよろしくお願いします!私たち、負けませんから!」



「あぁ、俺らも負けないから」



聖はカスミとも握手をする。

私は勇士をチラッと見た。

勇士は私を見て、「やっと共演が出来るな」と言う。



「…別に。私は望んでませんでしたけどね」



「―――うぁ゛ーん!パッパ、パパー!」



私が勇士を睨んだ瞬間、零士の泣き声が響いた。



「…俺の声がわかるんかな(笑)」



子供嫌いのカスミが「急用を思い出した!;;」楽屋を出て行く中、勇士が馬鹿な事を言い出した。

零士が好子さんの制止を振り切り、私たちの所へと匍匐前進で来た。