個室に入り、私は座布団に零士を寝かせた。

零士は口をモグモグとさせながら眠ってる。

私は鞄からおしゃぶりを取り出し、零士の口に当てる。

チュパッとおしゃぶりを吸い込む零士を見た聖さんは、「めっちゃ可愛い!」と、写メを撮っていた。

私は堀ごたつに座り、メニューを見た。



「…焼き魚御膳にしようかな」



焼き魚もご飯も、零士の大好物。

そのうち起きるだろうし、私は好子さんに「これにします」と伝えた。

聖さんは「俺も」と言って、グズリ出した零士を抱き上げた。

零士は寝惚けた目を擦りながら、聖さんに寄り掛かった。