私は、はしゃぐ零士を見て、思わず視線を逸らしてしまった。

父親が必要なのはわかってた。

けど、こんな「パッパパッパ!」と連呼しながら、春風さんに抱かれる零士を見ると、辛かった。



「これから安藤さんとマネージャーと食事に行くけど来る?ま、翔ちゃんのマネージャーさんも誘ったし、行こうか!」



「え…あ、ちょっと!;;」



春風さんは、零士を連れて、楽屋に戻って行こうとする。

私は慌てて2人を追い掛け、楽屋に飛び込んで着替えた。

着替える為に、春風さんは楽屋に入った。

零士が居たって、入れない。