「もっとていねいに扱え。」
どこかから声がした。
「く、空架様!!」
私はそいつを睨んだ。私に無理やり薬を飲ましたのは間違いなくそいつだからだ。
空架は出会った時と人格が変わっていた。
こいつはそうとう強い。抵抗はしたものの無意味だった。
「暁も何てこと無いな。」
「テメー等みたいに汚い手なんて愁夜は使わない。暁組をなめるな!」
空架の言葉に反抗する私。
なんて無力でなんて無防備なんだろう…。
「女を捕まえただけで騒ぐ奴等なんていらねーんだよ!水恋組が1番だ!!あははははは!!」
そんなはずがない。愁夜は私なんてどうでもいいはず。
「…愁夜は来ないよ。」
「ん?それはどうかな?」
そう言って空架は1枚の写真を取り出した。