―寝室―
「う・・・」
目が覚めると綺麗な寝室にいた。
「ここは・・・」
「おはようございます」
声が聞こえた。後ろからだ。
「そんなに警戒しないでください。僕はエクソシストです。名前くらいは聞いたことがあるでしょう?」
「エクソシストって、もう滅んだ存在じゃないのか?」
「そう言われていますが、今ここに存在しています」
優しい人だというのは一目でわかる。
この人なら、信用できる。
「おーう。起きたか。小僧」
もう一人人が入ってきた。銀髪碧眼の男。ついでに最初の人は茶色の目と髪。
「ヴァイセン。あなた今の時間はお悩み相談室(笑)をやっている時間でしょう?」
(笑)の相談室なんて行きたくない。
「今日はお休みだ。ところで小僧。お前・・うぉっ!」
エリアは胸倉を掴み上げた。
「その前に、俺、どこにいた?」
「えっと、あそこの川に流れていました」
そうだ、あの時カーチェスがエリアを逃がした。
「もう一人!もう一人いなかったか!?女の子なんだ」
「いえ、僕はあなたしか見ていません」
「そんなっ!だったら、カーチェスはどうなるんだよ・・っ!」
ヴァイセンは黙ってエリアの手首を掴み上げた。
「お前、どこから来た」
「ぐ、軍から・・・。なんか、親友が逃がしてくれて。俺は何が何だかわからないままに川に突き落とされた」
ヴァイセンは手首を解いて嘘発見器(ガセ)を取りだした。
「今の話は本当か?」
嘘発見器がピーピーなる。
「ホントのようだぜ?」
「それを信じろと?」
この二人は意外といいコンビかもしれない。