※※

-いつまであなたは現世にすがりついてるの?-

誰かの声が聞こえた。

懐かしい声だが、今でも良く聞く声。

誰の声だったっけ?

-私の事忘れちゃった?まぁ、無理もないか。あれから何年も経ってるし。-

何年…そんな言葉で片付けられるほど短くない様な気がする。

そう思えてしまうくらい、とても懐かしい声だった。

-…そう、何年なんて言葉じゃ言い足りない。-

それじゃ、何年ぶりだったかな。

声の主は未だに解らない。

-まだ、貴方はそこにいるつもり?-

私がここにいちゃいけないの?

-…それは、あなたが一番よく解ってるんじゃないの?-

私が?

…そっか、そう言えばそうだった。

私は…私は……









私は…殺されたんだ。