数分すると那智から電話がかかってきた。



『光夜!!』

「那智、どうした」

『空が裏庭に行くのを見たって奴がいた!!』

「裏庭?」

『五、六人の女が行くのを見たって奴もいる』

「わかった!ありがとな!!」



電話を切って裏庭へと向かった。




「ハァ、ハァ・・・・」




女の怒鳴り声が聞こえてくる。



数歩進むと女たちに囲まれてる空の姿。



俺は女が振りあげた手を掴んだ。





「お前ら、そいつに何してんの?」




俺を見る空の瞳が、大きく揺れた。